在学生コラム
親身になって患者さんと接する臨床工学技士をめざします
中村 千恵さん
再生医療に役立つ細胞培養装置を研究
私は臨床工学コースを選択し、臨床工学技士をめざしています。実習では、将来の仕事に必要となる血液透析、心電図、画像診断装置、人工呼吸器などの機器を実際に操作。医療現場ではプロとして任されますので、命を預かる以上ミスは許されません。責任が重すぎて怖いという気持ちも正直ありますが「がんばらなきゃ」という意欲はそれ以上に大きいですね。
3年次に配属になった研究室では、バイオ人工脾臓などの開発や、再生医療、血液浄化療法などについて学び、血液浄化装置を応用した細胞培養装置を担当。培養した細胞をプレパラートに乗せ、位相差顕微鏡で観察しています。この研究室を選択したのは、医療の進歩に深く関わりたかったから。3年次の実習でステントを用いた手術について学んだ時、この目標を強く意識しました。ステントとは、血管をはじめとする人体の管状の部分を、管腔内部から広げる医療機器のこと。実習でこのステントを入れたり、血の塊を取ったりすることなどについて勉強した際、こうした技術の一つひとつが医療を進歩させていると実感できたのです。
4年次になったら研究活動と並行して国家試験対策も本格化、病院実習も始まります。さらに医療機関を対象に就職活動も。私は患者さんに積極的に話しかけ、親身になれる臨床工学技士になりたいです。コミュニケーションを取ってこそ、学んだことを現場で十分に活かせると思っています。
