コース選択
幅広い興味・学習ニーズに応えるコース選択
1年次に生体医工学の基礎を学習したのち、2年次から、生体工学コースと臨床工学コースと再生医療コースに分かれます。
入学時に興味分野が絞りきれていない人でも、落ち着いて進路を考え、選択できます。
進路情報については、こちらからご覧いただけます。
生体工学コース
ものづくりで医療を支える
多種多彩な科目を用意して、最初の2年間は、学生各自の興味ある分野を選択することによって 各分野に密接に関係する科目を中心に、系統的に履修します。これにあわせて、診断機器や人工臓器などの高度な生体医工学の科目を履修します。
遺伝子、生命科学、医薬などを学び、微生物による免疫機能の改善や発癌防止の方法について学習します。また、人間に不可欠な物質や、逆に害を与える物質の環境中での動きを調べ、環境汚染物質の分解や無害化による環境保全について学びます。
体や器官、組織、細胞が正常にはたらくしくみを学びます。これらをもとに、病気の原因を明らかにして診断や治療を行う原理を学習します。生きた細胞と人工材料の良いところを組み合わせたバイオ人工臓器やその材料についても学びます。
人体から得られる色々な情報の測定や、体の構造やその機能を画像にするために必要な電子技術や情報処理技術について学びます。また、これまでにない機能と安全性を持つ手術ロボットなどについても学習します。
臨床工学コース 再生医療も同時に勉強できる唯一の学科
病院で働くエンジニア(臨床工学技士)として医療を支える
臨床工学技士の資格の取得が可能な科目を履修します。
医用科学教育センターにおける生体医工学実習に加えて、卒業後に即戦力として活動できるように、病院などの医療現場を実地体験させる臨床実習の科目を配置しています。
- 臨床工学技士とは?
- 医師や看護師とチームを組んで、生命維持装置の操作や管理を担当する、医療機器の専門医療職です。医療現場唯一の技術者であるクリニカルエンジニアとして注目を集めています。
- 臨床工学コースの特色1
- 卒業生が即戦力として働けることを目指し、医療機器を実際に操作したり、内部構造を学ぶ実習や、医療現場を実地体験できる病院実習をカリキュラムに盛り込んでいます。
- 臨床工学コースの特色2
- H27年度よりカリキュラムを見直しました。
国家試験受験に必要な単位数を整理統合し、効率的に学習できるようになりました。また国家試験対策に直結する講義や、現役医療従事者の話を直接聞く講義やイベントを充実させて、大学在学中に効果的な学習・経験ができるようにしました。 - 今後再生医療が医療の現場で増えてくると予想されます。再生医療にもいち早く対応できる臨床工学技士を本学科(岡山理科大学 生命医療工学科)では育成しています。
再生医療コース 国内唯一の再生医療を学部で学べる学科
最先端のバイオ技術で医療を支える
再生医療を担うのに必要な分子生物学・生命工学・細胞操作技術などを講義、実験を通じて学びます。生きた細胞と人工材料の良いところを組み合わせたバイオ人工臓器やその材料について研究します。体外での細胞培養を行う医療機関や企業、または動物細胞培養によってバイオ医薬品を生産する企業での活躍を目指します。
- 再生医療とは?
臓器や組織の機能を再建する医療技術を総合して「再生医療」と呼びます。例えば、臓器を損傷した患者さんから正常な細胞を少しだけ採取し、幹細胞に誘導するなどして増殖させて、損傷した臓器を形成する細胞を作り出し、移植することで臓器を再生する細胞移植療法が代表的な再生医療法の一つです(右図)。
- 再生医療コースの特色1
- 再生医療では細胞に関する知識に加え、材料工学や物性工学、細胞生物学、遺伝子工学といった工学的知識・技術が必要です。1,2年で各コース共通科目である上記講義を学び、その上で再生医療工学を学ぶことで、再生医療の実用化に必要な工学的思考を身に付けることができます。
- 再生医療コースの特色2
- 他のコース同様3年次より研究室に配属されます。細胞を使った研究は長い時間を必要とするものが多く、また身に付けるべき実験手法も多くあります。3年次より研究を始めることで、よりたくさんの知識・技術をしっかり習得することができます。
- 再生医療関連技術を研究する大学院・研究施設は国内の大学に存在しますが、学部から再生医療を体系的に学べる学科は本学科(岡山理科大学 生命医療工学科)だけです(平成30年現在)。
