在学生コラム
とある生徒の大学生活
愛宕 祐基さん
大学生活も気が付けば、終わりの時期が近づいてきた。ここからは、卒業研究や卒業論文で忙しくなっていくのだろう。
突然だが、生体医工学科には臨床工学コースと、生体工学コースがあることはご存知だろうか。私は生体工学コースを選んでいるのだが、臨床工学コースほど話題に上がる(第1回、第2回のコラムなど)ことがないような気がする。だから、私のことを織り交ぜて生体工学コースについて書いてみようと思う。参考になるかわからないけれど・・・。
生体工学コースの臨床工学コースに比べて良い点は、「自由な時間が持てる」ことと、「本格的な実験に打ち込める」ことだと思う。
まずは、「自由な時間が持てる」ことについて書いていこうと思う。「自由な時間が持てる」なんて大学生なら当たり前のことだと思われそうだが、この学科に限ってはそうともいえない。臨床工学コースを目指す人は、1年次から取らなければいけない授業があらかじめ決まっているのだ。しかも結構、授業数が多い。その点において生体工学コースは、授業を自分で選べるため自己責任だが自由な時間が持てる。この時間を生かして、学生生活を満喫するのもいいし、資格を取るのもいいと思う。ちなみに私は、博物館学芸員の資格を取った。また、授業の選び方しだいでは、学力特待生に選ばれ「後期の授業料を免除」なんてこともできる。私も学力特待生に選ばれているため、家計が助かっている。
次に、「本格的な実験に打ち込める」ことについて書いていこうと思う。本格的な実験とは、論文が書けたり学会で発表できたりするような実験のことだと私は考えている。私は、「実験がしたい」、「研究者になりたい」という思いから生体工学コースを選択した。そのため、3年の前期から今のゼミに配属され、すぐに実験をさせてもらっている。ちなみに私は遺伝子・分子生物学研究室に所属している。ここのゼミは、雰囲気も明るく、設備も充実している方だと思う。自分の実験課題のわからない所や、知らないことを先生や先輩、友達に教わったりしながら、毎日楽しく実験を行っている。そのおかげで、来年の3月に学会に出られるほどになった。
私は、来年も大学院生としてそのまま残ることになっている。そのことが原因なのかわからないが、卒業するとういう実感がまるでない。それでも、桜の花が咲く前に何かひとつの結果を残したい。そう思いながら、今日も放線菌や大腸菌と向き合っている。
