卒業研究発表会(2月9日実施)
2018.02.11
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発表の風景。発表する4年生,審査する教員の他,いずれ同じ場に立つことになる後輩たちも見に来ています。 |
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出番を待つ選手たち。いつもと顔が違います。大丈夫だいじょうぶ10分で終わるから、というリラックスの声掛けもあまり効きません。 |
4年生による卒業研究発表会が行われました。
長い時間をかけてやってきた卒業研究の成果をこの発表会で報告し、学科全教員によって「合格に値(あたい)する」という評価を受けることによって、やっと卒業にたどり着くことができます。まさに「卒業への最後の関門」と言えます。
発表時間の7分間に成果をまとめます。ですが、学生にとって緊張するのは発表の後の3分間の質疑応答。教員からの鋭い指摘や質問に答えねばなりません。事前に十分な準備のできる発表と違い、何を聞かれるかわからないため、まさにアドリブで答えなくてはならず、自分の研究のことをどこまで深く考えているかが明らかになってしまう、ハイライトとも言える3分間です。これを乗り越えると、卒業が見えてきます。
スーツを着ているせいもあるでしょうが、成長も感じられ、学生たちが中々頼もしく見えるときでもあります。
<卒業研究>
理科系の学生であれば、たいていの大学・学部・学科で課せられ、大学での勉学の集大成として位置付けられています。学生には、所属している研究室の教員の指導のもと、それまで授業等で学んできたことを活かし、新たに必要になった知識やスキル(何かを実施するためのワザ、腕)などを身に付け、そしてひとつの研究を成果としてまとめ上げることが求められます。
「何かを知っている」「何かができる」ということだけでなく、「何をしようとする研究なのか」「研究の結果わかったことは何か」といったことを、自分で考えたり他人に理解できるように説明したりすることが求められます。そういうわけで、研究活動を通して実に様々な力が鍛えられます。
もちろん大変ではありますが、人生の中でこういったトレーニングを受けるチャンスというのは実は非常に少なく、「卒業研究」は大学に来た醍醐味とも言える科目です。
