研究室紹介-バイオメカニクス研究室
力学をもとに,からだや器官,組織,細胞の構造や機能,性質を調べ,生体の巧みな仕組みを解き明かすための研究を行います。 心臓や血管は高血圧になると壁が厚くなり,血流量が多くなると拡張します。骨や筋肉,靱帯は作用する負荷が少ないと弱くなります。”力”に対して適応するこのような力の作用のもとで生ずる生体組織の変化は,単なる生体の巧みな現象であるだけではなく,動脈硬化や心臓肥大などの心臓血管病,骨粗鬆症,靭帯断裂などのスポーツ障害等の診断と治療へつながる重要な現象であります。 このような研究から得えられた知識をもとに,病気が発生するメカニズムを明らかにするとともに, 診断・予防・治療に応用することを目指しています。
研究内容
- 生体組織のバイオメカニクス
- 動脈の収縮性と弾性に及ぼすポリフェノールの効果
- がん組織の力学的特性の測定
- 細胞・生体分子のマイクロバイオメカニクス
- ナノインデンテーション(原子間力顕微鏡)によるがん細胞の形態と力学特性の測定
- 筋芽細胞の分化にともなう細胞の形態と力学特性の変化
- バイオメカニクスの診断・治療への応用
- インテリジェント人工関節の開発に関する基礎研究
- 加圧トレーニング・スロートレーニングによる筋肥大メカニズムの解明
- 1 cm以上の厚みのある巨大筋組織作製技術の開発
- 高機能血液透析装置の開発
- 電動ファン付き防じんマスクの電動ファンが作業効率におよぼす効果
メンバー
内貴 猛,教授
B1号館3F304室, tnaiki@bme.ous.ac.jp
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部屋(内線)・機器
バイオメカニクス実験室1 | B1号館3F311室 | (内)6739 |
- 万能試験機(島津製作所,オートグラフAGS-J)
- オールインワン蛍光顕微鏡(キーエンス,BioZero BZ-8000)
- 倒立顕微鏡(オリンパス,IX-800)
- 倒立顕微鏡(オリンパス,CKX-41)
- クリーンベンチ(エアーテック,BCM-1603W)
- CO2インキュベータ(三洋電機,MCO-18AIC)
- マルチガスインキュベータ(三洋電機,MCO-5M(UV))
- 電動マイクロマニピュレータ(eppendorf, NP2)
- マイクロピペット作成器(ナリシゲ,PC-10)
- マイクロフォージ(ナリシゲ,MF-900)
- 走査型プローブ顕微鏡(島津製作所,SPM-9600)
- 培養細胞自動伸展システム(ストレックス,STB-140)
最近の主な研究成果
大学の教員データベースをご覧ください。
